京つう

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2006年07月03日

犬は吠えるがキャラバンは進む



だらだらしてる、忠実(?)な犬。



近づいてみても、ノーリアクション…。


人間様に媚びない、余裕ありげな佇まいがステキだった…。



そんな訳でって事もないけど、何故かこの名盤を思い出しました。


一時廃盤になって、タイトルが「dogs」に変更されている。(中古でしか買えない)

収録曲や曲順は一緒らしいけど、あの独特の彼の「セルフライナーノーツ」が
入っていないそう。

ジャケットも、ちょっとイマイチ!?(元ジャケの方が断然に良い!)


以下、セルフライナーノーツの文面。


"犬は吠えるがキャラバンは進む"というのは僕の好きなアラビアの諺で、正確な意味はよく知らない。だけど例えばこのアルバムで僕が何回か言っているように"俺という犬は吠えるのだが熱力学的キャラバンは全く無頓着に進んでゆく"という風に考えることもできるし、また同じくらい何回か言っているように"犬たちが吠える時にも恐れずに僕たちはキャラバンを進めていくことにしよう"という風に考えることもできて、実際に僕は1日の中で犬になった気分になったりキャラバンになった気分になったりする訳で、では結局これはどっちでもいいいい加減な諺なのだと勝手に決めて、多くのアラビア人や諺学者には悪いけど、この言葉をタイトルにすることにした。略称はぜひ"犬"でお願いしたい。"犬キャラ"というのは今一つである。芸術について僕が思うのは、それはスーパーマーケットで買い物をするようにアレとコレを買ったからカゴの中はこうなるというものではなくて、アレもコレも買ったけど結局は向こうから走ってきた無限大がフュッと忍びこんで決定的な魔法をかけて住みついてしまったどうしましょう、というようなものではないかということだ。言い古された言い方をすると、作者に全てがわかる訳じゃない。でもお喋りな作者というのは常にいて、哀れにも自分の作品には及びもつかないみすぼらしいメモ帳の切れはしを読み上げてしまったりする。僕は過去に何人ものそういう愛すべき作者たちが好きだったんだけど、今回はどうやら僕の番のようだ。せいぜい堂々とやろう。まず僕が思っていたのは、熱はどうしても散らばっていってしまう、ということだ。そのことが冷静に見れば少々効率の悪い熱機関である僕らとかその集まりである世の中とどういう関係があって、その中で僕らはどうやって体温を保っていったらいいのか?(このへんの下りは暇な人には考えてもらってもいいけど、暇じゃない人にはどうか読み流してもらいたい。こんなライナーノーツは全く、僕が好きな蛇足というやつに過ぎない。)またある点で物事の性質がクリッと音をたてて変わるというのはどういうことなのか? それにもの凄くスピードの違うものがあるということは? などなど悩み盛りの若者らしく様々考えていたりする一方、それにしても友達はうざったそうに鏡を見てるし、どこかへ出かければ楽しいし、夜更けにリズムやメロディーはほんとに心に突き刺さる。しかもそういうことと前に述べたようなこととは全く無関係ではないらしい。一体どういうことなんだ? ある友達の女の子が出来たばかりのこのアルバムのカセット・テープを聴いて、何かゴスペルみたいねと言った。その時僕は即座に言わなくてもいい軽口の2つ3つをたれ流してその場をごまかしたんだけど、本当はその子をぎゅーっと抱きしめてしまいたかった。どうかこのレコードが自由と希望のレコードでありますように。そしてこのCDを買った中で最も忙しい人でも、どうか13分半だけ時間をつくってくれて、歌詞カードを見ながら"天使たちのシーン"を聴いてくれますように。ついでに時代や芸術の種類を問わず、信頼をもって会いに来た人にいきなりビンタを食らわしたり皮肉を言って悦に入るような作品たちに、この世のありったけの不幸が降り注ぎますように。しつこいけど、こんな風に書き連ねているたわ言は、本当にただの性急なる僕の無駄口にすぎない。よくCDを買うとついてくる指人形やなんかのオマケと一緒である。この風変わりなオマケをしめくくる前に唯一言うべきことがあるとすれば、このレコードに関わってくれた人達への感謝だと思う。特に一緒に演奏をしてくれた人達には、巨大かつ不気味なキスと共に捧げたい。どうも有難う。誰もが知っていることだけど、夜が明ける朝は必ず来る。もし朝が来て眩しすぎて嫌になってしまったら、それでもしその日休むことができたら、夕方まで寝てしまってから起きて散歩にでも行くかお酒でも飲むことにしよう。僕がこのCDに望むのは、車の中や部屋の中やお店の中で、小さな音ででもいいから何回かかけられることだ。歌詞なんかうろ覚えのままで口ずさんでもらったりすることだ。キャラバンは進むし、時間だって進んでいく。いつか近くで僕がライブをやることがあったら、来て一緒に歌ったり、踊ったりして欲しいと思う。                                 小沢健二


……ちょうど、時代ともリンクしてたのかも知れないけど

今、聞いてもぜんぜんカッコいいです。 天使たちのシーンで「ジーン」とします。

タグ :音楽

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この記事へのコメント
ども。
忠実な犬といえばあれでしょう。

「Baby a Go Go 」にはいってる“忠実な犬”。
地味だけど名曲です。
Posted by もり at 2006年07月03日 22:35
セルフライナーノーツ、後に出た「Dogs」でしか持ってないから読めてうれしいです。起こすの大変ですよね、これ。
ほーっとする時に隣にこんな自分のペースに忠実な犬がいてくれたらそれはそれでありがたいかも。渋めのおじいちゃんみたいな面構えもぐぅですね。
Posted by のむ at 2006年07月03日 23:51
>もりさん

そうそう、“忠実な犬”。

ほんと地味にいい曲です。

と、いいますか「Baby a Go Go 」のアルバムが
地味だけどいいアルバムですね。 再評価です。


>のむさん

どうもです。 この犬、なんかいいでしょ。

ライナーは、ぶっちゃけ他人の仕事を「コ○ペ」させて頂いただけです。

すいません…。
Posted by real at 2006年07月04日 21:14
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