2012年01月21日
「ヒミズ」を観た。
先日、「ヒミズ」を観ました。
原作を読んだ時の衝撃がもの凄く、ぼくは今回の映画化を楽しみにしていました。
監督は「愛のむきだし」や「冷たい熱帯魚」の園子温。
これは面白くないはずがないと期待大だったのですが…、
原作を読んだ時の衝撃がもの凄く、ぼくは今回の映画化を楽しみにしていました。
監督は「愛のむきだし」や「冷たい熱帯魚」の園子温。
これは面白くないはずがないと期待大だったのですが…、
正直ちょっとガッカリでした。
映画は原作と違い「震災以降」の世界設定になっていた。
今このタイミングで、震災が事実である以上
映画として設定変更が加えられるのはいいのかも知れない。
あの風景をテレビやドキュメンタリーでなく、映画として写したのは
インパクトもあって素晴らしかった。
※これからの日本映画やその他の作品は、この事をどう表現するかも重要かも知れません。
しかし、この「ヒミズ」という作品がそう変わってしまったのには違和感あり。
原作にあるあの時代のどうしようもない日本の閉塞感・虚無感・絶望感・不条理さが
震災以降の状況だと「仕方ない」というか、なんか腑におちてしまう様に感じてしまった。
それがより現在のリアリティなのかも知れないが、個人的にはちょっと残念。
と、そうは言っても心がヒリヒリする様な胸が締め付けられる様なシーンも多く
俳優さんの演技も素晴らしくて、スゴくいい作品です。
あぁ、この映画は原作を知らずで観た方が良かった。
…ぼくの期待値が高過ぎたんだなぁ。
タグ :映画
Posted by リヤル at 23:50│Comments(0)
│は行